1872年からつづく、フランスのラグジュアリー・ブランド「エス・テー・デュポン」。
ナポレオン三世のおかかえの写真技師だったシモン・ティソ=デュポンがはじめたもので、絢爛豪華なトランクやトラベル・バッグで、ナポレオン三世もふくめて王侯貴族に愛されました。
第二次大戦後は、おもに高級ライターや筆記具で知られております。ダンヒルやトラサルディとならぶ、メンズ・ラグジュアリーのメインプレイヤーです。
こちらは、そんなエス・テー・デュポンのフレグランス・ラインから、2012年に発売されたメンズ香水です。
レディスの「58アベニュー・モンテーニュ・プール・ファム」とのカップリング香水となっておりますので、ぜひペアでどうぞ。どちらも日本ではレアなアイテムとなっております。
エス・テー・デュポンの本店があった、「モンテーニュ通り58番」という住所をそのままつけた作品で、香りはアロマティック・スパイシー・ウッディーの香調がベース。コンテンポラリーでファッショナブルなアイテムにしあげられております。
ベルガモット、クレメンタイン、グレープフルーツ、カルダモンなどが、スタイリッシュで洗練されたシトラス・スパイシーを香り立たせるトップから、
マジョラム、セージ、ペッパーなどが、キリッとしたハーバル・スパイシーを浮かび上がらせるミドルへ。
ラストはアンバーグリス、カシミア・ウッド、サンダルウッド、ベチバーなどが、メロウなウッディー・スウィートを香らせて、ロマンチックなマスキュリン・センシュアリティーをアピールしてくれそうです。
調香は、アラミスの「ハバナ」や、カロリーナ・ヘレラの「ウード・クチュール」、カルティエの「マスト・デ・カルティエ・プールオム」なども手がけている、ポーランド人のベテランパフューマーのナタリー・フェイシャウアー。プロデュースは、フランスの香水プロダクション大手の「INTER PERFUMS」です。
2010年代あたりからトレンドになっている、そつのないアロマティック・スウィートで、使い勝手がいいと思います。
ボトルやボックスもクラッシー。ジャガーやメルセデス・ベンツなどの香水ラインを感じさせます。
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